高知旅紀行⑤ 魔法使い本領発揮
桂浜を出て、ひろめ市場へ行く途中、運転手さんイチオシの場所へ。

誰も居ない駐車場に入っていく。
降りて、案内されるまま進むと、凛々しい銅像が見えてきました。
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長宗我部 元親(ちょうそかべ もとちか)の銅像。
戦国時代から安土桃山時代の武将で、槍の名手だったそうです。

写真に撮れなかったけど、銅像の下の敷石には、四国の地図が画かれています。

正直、龍馬さんより元親さんの方がカッコよかったです。

地元の友達も知らない隠れ名所で、私達が居る間に他の観光客は来ず、綺麗な空と凛々しい元親さんを独占できました。
しかも、運転手さんの分かりやすい解説付き。

長宗我部 元親像



その後、私のリクエストでお遍路体験へ。

道すがらにある、33番霊場、雪蹊寺へ。
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正面は階段だけれど、右横にスロープがあります。
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スロープを登り切ると、お寺に入る道へ。
ここで20cm程の段差が。

いつもならここで断念だけど、今日は別。
だって、魔法使いが一緒だもの。
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お寺に到着。
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四国と言えば、お遍路。
水曜どうでしょうで、八十八カ所のお遍路をする企画があり(洋ちゃんは計3回廻りました)それを観ていた私は、高知に行くのなら、1か所でいいからお寺に行きたかった。

でも、神社やお寺は車椅子には不向き。
階段、段差、砂利道・・・障壁のオンパレード。
車椅子を使うようになってから、初詣にも行かなくなってしまった。
父の三回忌も、階段を登れないので行けなかった。

だから、お遍路は絶対に叶わないものだと思っていた。


それが・・・






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諦めなくていい生活ってこんなに清々しいんだ。
今、この場に居られることと、それを叶えてくれた旅仲間に感謝して、しばらく景色を眺めていました。


水曜どうでしょうではお馴染みの「坊主くん」もパシャリ。
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雪蹊寺


水曜どうでしょう 四国八十八カ所



高知、二日目。
大満足で、ひろめ市場へ向かいました。
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【2012/01/09 16:41 】 | 四国旅紀行2011 | コメント(0) | トラックバック(0) |
高知旅行記④ 桂浜へ行くぜよ
高知2日目はゆったり10:30からスタート。

桂浜の駐車場からすぐのところにあるのが、闘犬センター
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その脇に、桂浜へ続くスロープがあります。
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道は広く、地面の凸凹もなくすいすい進む。
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登り切ると


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桂浜だ~~!


みんなで写真撮ろうよ!

段差があるね。私は石の手前までだね。

これ、東京(普段)の常識。


そんなことないよ。段の上まで行けるよ。



へっ!?????



今回お願いしたタクシー運転手さん、実は、バリアフリー旅行のサポート経験が豊富な方でした。
運転手さんの手にかかれば、段差なんて一っ跳び。

転倒防止バーを内側に入れて、後ろ向きでウイリー状態に傾けて引っ張り上げると段差を越えられるのです。
コツを習得している運転手さん、振動も怖さもなく安全安心でした。


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何気ない記念写真の様だけど、この時、私の心は高鳴っていました。


歩ける人なら、なんてことない、意識さえしない段差。
私には、その先の道を断念せざるを得ない障害物。

段差に遭遇する度に、諦めたり、う回路を探したり。
みんなが簡単に出来ることが私だけ出来ない。
小さなことだけど、挫折感を感じる。段差は日常生活に溢れてる。


『段差』、それは絶対に叶うことのない夢。
そう思っていた。


でも、高知では違った。


「段差?大丈夫、行けるよ。 階段?大丈夫、行けるよ。諦めることないんだよ。」
運転手さん、あなたは魔法使いです。

絶対に無理だと思っていたのに、一瞬で夢が叶いました。
ありがとう。




そして、この魔法。
高知にいる間中続くのです。






さて、話を戻して、

いよいよ龍馬さんとご対面。
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龍馬さん、ずいぶん高いところにいらっしゃるんですね。
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日本が見えますか?




浜までもスロープが続いています。
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旅行前、主治医の先生方に「砂浜を歩いても大丈夫か?」質問した。先生方の首は縦に振らなかった。

膝の怪我は長引いているし、旅先での怪我は何としてでも避けたい。
致し方ないかな・・・悔しいけど。


桂浜の砂は、五色石。
石好きの私には魅力的。
自分の手で拾いたい。
でも、五色石があるのは波打ち際近く。スロープからはかなり遠い。

友達二人は石を取りに波打ち際へ。運転手さんはお手洗いへ。
一人ぽつん。




足の裏に砂を感じるくらいならいいんじゃない?

車椅子の足置きに座り、砂浜に足を置く。
アスファルトとも、フローリングとも、土とも違う、東京では感じられない感触。


立ち上がるくらいならいいんじゃない?

車椅子に掴りながら立ち上がる。
167cmから見る桂浜は、それまでと全然違う。
景色が高い!広い!
自由だ。


一歩くらい歩いてもいいんじゃない?

むぎゅ、むぎゅ。
かなり不安定だけど、全神経と全筋力を足に集中すれば歩ける。


わーーーーー。
気持ちいい!!


この瞬間、日々抑圧し続けていた気持ちが一気に溢れだしました。


ここまで来て、我慢はもう嫌だ!!!!

歩く。
自分で石を取る。


一歩一歩慎重に。
むぎゅ、むぎゅ。




数メートル進んだ時、友達二人が私の暴挙に気付き駆け寄ってきました。

両脇を支えてもらい、強力な援護を受けて進み続けました。

そして、念願の波打ち際へ到着。
波が目の前に見えます。波音も大きく聴こえます。
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友達二人が呆れるくらい、石拾いを満喫。
カラッポの車椅子を見て、運転手さんも慌てて合流。

さて、問題は帰り。
歩いても歩いても沈んで下がってゆく。
つま先から足をつけると沈むが、足の裏全体を水平に砂浜へつけるように足を下ろすと沈まないことを発見。

友達の援護と運転手さんの声援を受けて、また一歩一歩進む。
後半はかなりきつかったけれど、転ぶことなく車椅子まで戻ってこれました。

砂浜には歩いてきた足跡がくっきり。
仕事以外であんなに長く歩いたのは数年ぶり。

またひとつ夢が叶いました。


高知の魔法はまだまだ続く。






【2012/01/03 18:10 】 | 四国旅紀行2011 | コメント(2) | トラックバック(0) |
高知旅紀行③ 高知の夜はこうして更けてゆく
しばらく空いてしまいましたが、高知旅行の記録を再開します。

龍馬空港から友達の自宅までタクシー移動。
あっちをキョロキョロ、こっちをきょろきょろ。

「すご~~い、高知ナンバーばっかりだ!!」
当たり前です。
ここは高知だもん。

乗車したリフトタクシーは、車椅子に乗ったままの視線の高さに窓があるので、背を屈めずに景色を見ることができました。

空が高く広く、夕陽が沈んでいく様子を見ました。

東京でも夕陽は沈んでいるのに、見ることはありませんでした。
平日は日の出前に出勤し、日の入り後に帰宅するので、機会がない。
休日はベッドで静養していることが多く、私の部屋の窓は廊下に面している為、曇りガラス。
景色は見えません。

地平線が見える景色の中、沈んでいく太陽を見ると、地球が丸いことを実感します。


友達宅に到着したら、ビックリ!!
室内まで車椅子を持ち込めるように、廊下全てに段ボール+マットを敷いていてくれました。

私と岐阜から来た友達(以下Aちゃん)は、高知の友達(以下Bちゃん)のお嬢さんの部屋を貸してもらいました。
車椅子もその部屋に置きました。
ベッドが必要な私の為に、お嬢さんがベッドを貸してくれました。


一休みする間もなく、お土産交換大会開始。
渡した量の倍を受け取る。
ありがとう。

でも、荷物どうしよう。
出発の時点で、家出娘のような荷物だったんだけどな・・・
帆風、ヨロシク!



その後はおこたでまったりおしゃべりタイム。
東京の初雪ニュースを高知で見る。

その後も、夕飯&おしゃべりタイム。
気付くともう日付が変わってた。
お風呂に入り、午前1時過ぎに就寝。

普段は電動ベッドで背中や足の角度を変えて体位を安定させている。
それを再現出来るように、ありったけの枕やクッションを用意してくれていた。

何から何まで本当にありがとう。
お姫様みたい!


【2012/01/03 16:54 】 | 四国旅紀行2011 | コメント(0) | トラックバック(0) |
高知旅行記② 夕陽がお出迎え
今回の旅行は、高知の友達が何から何まで手配してくれて、私はお姫様のよう。

車椅子を畳むのはすごく大変。
それを知って、畳まずに乗り込めるリフトタクシーを用意してくれていた。

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とっても素敵な運転手さん。
バリアフリー旅行専門の運転手をされている方で、車椅子ユーザーの気持ちをすごく理解して下さっていた。

お喋りもとても楽しくて、高知の良さをたくさんお話してくれてた。

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高知の空は、東京より高く、澄んでいた。

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夕暮れのコスモス畑を横目に見ながら、友達宅へ向かう。
【2011/12/17 23:45 】 | 四国旅紀行2011 | コメント(0) | トラックバック(0) |
高知旅行記①  最初に最大の災難
羽田空港で、帆風(車椅子)を預ける時、「コントローラー部分は衝撃に弱いので気をつけて欲しい。」とお願いした。
プチプチで梱包してもらう。

じゃあね帆風、高知で会おうね♪


元気な姿で再会できると思っていた。


飛行機の座席は一番前の窓側。
予約の時点では3列目だったが、航空会社の配慮で入り口から最短距離の座席に変更されていることが多い。

着席後、すぐに行うのが体幹固定。
事前に枕5個、ブランケット3枚の用意をお願いしているので、座席横に既に置いてある。
それらを使って体を安定させる。座席左右の隙間、背中の隙間、肘置きの上、膝の下。


離陸・着陸の衝撃が一番の苦痛。
腕を抱えて揺れに対処。

離陸後、安定飛行に入れば余裕も出てきた。
今回はデジカメ持参。
空をパシャパシャ。
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あっ!富士山!!
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私が上空でおのぼりさんだった頃、帆風には試練が・・・
そんなこととはつゆ知らずお気楽な空の旅をしていた。

着陸の衝撃もクリアし、無事に龍馬空港に到着。

飛行機もお食事開始。
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窓から荷物の搬出が見える。
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あっ、帆風だ!
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お兄さん2人に運んでもらってる。
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もうちょいで会えるね。
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荷物受け取り場で帆風と再会。
元気だった?
あれ?
どうした!?

コントローラーを支えるL字型の金具が折れて、コントローラーがグラグラ・・・
このままじゃ、操縦できない。
この金具、オーダーメイドだから、替えが効かない。


うっそ~~~~~~(泣)

貨物室で何かあったんだね。
衝撃に弱いって言って、工夫してもらったのに。。。

地上職員さんが、必死の応急処置。
ガムテでぐるぐる巻き。まるでギプス固定。
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ロビーの外では友達が待ってる。
待たせてごめんね。

コントローラーの処置が終了し、背もたれや荷物をセッティング。
トランスしようとして、足置きを下ろそうとしたら、右側の足置きが途中で何かにひっかかり水平にならない。


まぢ~~~~~~(泣)

これは想定外。

職員さんが這いつくばって足置きの裏を見るけど、原因がよくわからない。

かれこれもう20分以上友達を待たせてる。
ガラス越しに居るけど、彼らは中に入れない。

帆風を到着ロビーの外に出して、原因究明再開。
私はやっと友達と再会。

感激も積もる話もどっか吹っ飛んで、帆風の救命にみんな集中。

福祉タクシーの運転手さんと飛行機の整備士さんとで、あれこれ見てネジが飛び出ていることを発見。
六角レンチは常備しているので、それを渡し修理してもらう。
足置きが水平に戻り、一同拍手。


高知到着直後に、えらい目に遭ってしまった。
でも、最初にこんな災難に遭ったんだから、もうこの先悪い事なんて起きないよ。

きっと楽しいことだらけの旅になるよ。


そして、その通りになりました。




【2011/12/17 23:36 】 | 四国旅紀行2011 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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